microSDXC SanDisk Extreme PRO 128GB ベンチマークレビュー

SanDisk Extreme PRO 128GB のベンチマークとレビューです。
商品名や見た目が同じデザインでも、発売時期や地域によってスペックが違う場合があります。商品の判別は型番か、パッケージや商品説明の製品仕様をしっかり確認してから購入しましょう。
今回レビューするmicroSDカードは、SanDiskのフラッグシップモデルExtreme PROの北米モデルです。とはいってもAmazonや国内の量販店で流通しています。
SanDiskのSDカードは国内版の価格が高く、海外版と価格差が大きいのが特徴です。
このモデルの国内版は定価だと38,660円です。海外版で例えばこの北米モデルは現地で100~120ドル程度で販売されています。

スピードクラスなどSDカードの規格の説明は下記の記事でご紹介しています。

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テストするSDカードと環境

microSDXCカード

SanDisk
Extreme PRO 128GB

型番:SDSQXPJ-128G-ANCM3(北米モデル)
容量:128 GB
読取り速度:最大275MB/s
書込み速度:最大100MB/s
スピードクラス:U3
カードタイプ:microSDXC
保証:永久

カードリーダー

SanDisk
ImageMate PRO イメージメイトプロ

型番:SDDR-489-J47
UHS-I、UHS-IIに対応したマルチカードリーダーです。シーケンシャルリードが速く、シーケンシャルライト、ランダムアクセスはやや他のリーダーに比べ遅い傾向があります。

PC/スマートフォン

DELL
Latitude 9390

OS:windows10 pro
CPU:core-i7 8650
メモリ:16GB
HUAWEI
P20 lite

OS:Android 8.0
CPU:Cortex-A53
メモリ:4GB

テスト項目

パソコンとスマートフォンで、それぞれベンチマークソフトを使って測定します。パソコンではさらに実際にデータのコピーを行い時間を実測します。

CrystalDiskMark

パソコンではCrystalDiskMarkで1GiBを5回計測する設定でテスト。 2回テストを行い、良いほうの結果を採用します。

Ver.6.02 UWP版
PCMark for Android Benchmark

スマートフォンではPCMark for Android Benchmarkでテスト。2回テストを行い、良いほうの結果を採用します。

Benchmark the performance and battery life of your smartphon…

実際にデータを読み書き

パソコンを使い大きい1つのファイルと小さなファイルの集まりの2パターンでデータをコピーし、読み書きの実測テストをします。3回計測を行い平均値を採用します。

1 - 1GBのファイルの読み書きの時間を計測。
2 - 1MBのファイル1,000個(合計ファイルサイズ1GB)を使い読み書きの時間を計測。

転送速度の安定性を確認します。

テスト結果

CrystalDiskMark

PCMark for Android Benchmark

CrystalDiskMarkの読込み速度はUHS-IIクラスのmicroSDカードとしては最高クラスです。メーカー公表値を読み書きとも上回る結果になりました。書込みはUHS–Iクラスの上位モデルより15~20MB/s程度ほど速い数値です。
メーカー公表値を上回ったのは、SanDiskのカードリーダー ImageMate PROと相性がよかったのかもしれません。付属品のUSBアダプタで計測すると、読込み240MB/s前後、書込み95MB/s前後でした。
スマートフォンのベンチマークで注目すべき数値は書込み速度が30MB/s程度と遅かった点です。下位モデルのExtremeで65MB/sをクリアしていたのでやや意外な結果です。読込みは80MB/s超えでスマートフォンのベンチでは過去最高の数値でした。

実際にデータを読み書き

1GB×1ファイル 読込 4.1秒 243MB/秒
書込 9.8秒 102MB/秒
1MB×1,000ファイル 読込 8.8秒 113MB/秒
書込 28.5秒 35MB/秒

実測でもベンチマークの速度と大きな違いはありませんでした。

1GB×1ファイル
読込 書込
1MB×1,000ファイル
読込 書込

転送速度は安定しています。

まとめ

SanDiskのラインナップでは最上位にあたるExtreme PROですが、UHS-IIクラスだけあって読込みは最高に速いです。書込みはUHS-Iクラスの上位モデルとそこまでの差はありません。
他社のUHS-IIクラスのmicroSDと比較すると、他社のカードの書込み速度は150MB/s程度が多いのに対し、このカードは100MB/sです。スペック的に残念なポイントがここです。
しかし、価格的に2019年10月現在11000円~12,000円程度で購入可能です。海外モデルとはいえ、128GBのUHS-IIクラスのカードとしては最安です。
コスパはかなり高いと言っていいでしょう。

今回テストしたExtreme PRO 128GBは、速い読み込み速度を活かせるデジカメやハンディカムなど、カードからPCなどへデータ転送する機会の多いデバイスでの使用に向いています。
速度を追い求める人には、フルサイズのSDカードのExtreme PRO 128GBの書込み速度は260MB/sと高速なのでおすすめですが、microSD版との価格差は2倍くらいと高額です。
価格にこだわるなら、1つ下のグレードのmicroSD Exterme 128GBは3,000円以下です。
性能的にも価格的にも中間に位置してしまうので、フルサイズのSDカードが使えるデジカメやハンディカムには、悪く言えば中途半端かもしれません。
videoクラスの表記はありませんが、4K動画撮影くらいなら問題ありません。8K動画の撮影は微妙です。

PCやタブレットの内部ストレージとしての利用にも向いています。SSDには敵いませんが、内蔵HDD以上の性能を期待できます。ただ容量が128GBとデータ置き場として使用するには、やや少ないのが弱点です。速度を気にしないのであれば、UHS-Iクラスの大容量の256GBや512GBのmicroSDカードのほうが安く購入が可能です。

スマートフォンやゲームの内部ストレージとしての使用はUHS-IIクラスに対応しているデバイスがないため、オーバースペックになり、性能をフルに発揮することはできません。もちろんPCへデータをバックアップする時は転送速度の恩恵を受けられますが、もったいない使い方と言えるでしょう。

UHS-IIクラスの128GBのmicroSDカードの選択肢は、あまり多くありません。その中で価格と性能面で評価するなら、Extreme PROは非常によい選択肢です。

注意点は付属品のアダプタがUSBです。フルサイズのSDカードのみ対応のデバイスで利用するには、SDカード変換アダプタが別途必要です。

用途別評価
スマートフォン・ゲーム機  3.0
パソコン・タブレット  4.0
デジカメ・ハンディカム  5.0
総 合  4.5
今回レビューに使用したExtreme PRO 128GB(SDSQXPJ-128G-ANCM3)

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